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事業状況報告書

平成28年度決算の概要

消防団員等公務災害補償等共済金の公務災害補償業務及び退職報償金支払業務に係る平成28年度決算について、平成29年6月12日の評議員会の審議、6月16日の理事会の議決を経て、総務大臣へ報告を行いました。
以下、その概要を紹介します。

1 公務災害補償業務に係る分
1. 消防団員等公務災害補償責任共済事業

基金は、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律(以下「責任共済法」という。)第2条第1項に定められている消防団員等公務災害補償責任共済契約に基づき、市町村等(市町村又は水害予防組合をいう。以下同じ。)の補償に要する経費を市町村等に支払っています。
平成28年度の損害補償費の支払額は、1,794,503千円(2,255件)で、前年度に比べて25,419千円の減となっています。
平成28年度に新たに損害補償費が支払われた者は、団員1,206件(死亡1件、負傷1,205件)、消防作業従事者等40件(死亡0件、負傷40件)で、前年度に比べて団員60件の増(死亡1件の減、負傷61件の増)、消防作業従事者等17件の減(負傷17件の減)です。
主な補償種目別の支払状況は、次のとおりです。

ア 療養補償費(傷病の治療に必要な費用を支給するもの)として252,222千円(1,352件(うち新規1,246件))を支払いました。

イ 障害補償費(傷病の治ゆ後に一定の障害が残った者に年金又は一時金を支給するもの)として208,746千円を支払いました。うち、年金として187,968千円(103件(うち新規2件))、一時金として20,778千円(10件)を支払いました。

ウ 遺族補償費(死亡した者の遺族に年金又は一時金を支給するもの)として1,273,456千円を支払いました。うち、年金として1,262,877千円(625件(うち新規2件))、一時金として10,579千円(2件)を支払いました。

また、平成29年度以降の補償年金等の支払に備えて、責任準備金として21,864,919千円(対前年度363,348千円の減(1.7%減))を計上しています。

2. 消防団員等福祉事業

① 消防団員等福祉給付事業

消防団員等福祉給付事業は、公務上の災害を受けた団員及び遺族の福祉を増進するため、基金が市町村等に代わって行うものです。
平成28年度の福祉給付事業の支給額は、400,512千円(943件)で、前年度に比べて66,290千円の減となっています。
主な支給種目別の支給状況は、次のとおりです。

ア 奨学援護金として38,555千円(93件)を支給しました。

イ 障害特別援護金として22,950千円(11件)を支給しました。

ウ 障害特別給付金として43,634千円を支給した。うち、年金として39,204千円(95件(うち新規1件))、一時金として4,430千円(10件)を支給しました。

エ 遺族特別給付金として244,422千円を支給した。うち、年金として242,306千円(537件(うち新規1件))、一時金として2,116千円(2件)を支給しました。

また、変動調整準備金として15,410,678千円を計上していますが、このうち4,360,590千円は、平成29年度以降の福祉年金の支給に備えたものです。

② 公務災害防止事業

ア 消防団員安全装備品整備等助成事業
団員の活動の際に身体的安全を確保するための安全装備品の整備等の事業を実施した市町村に対して助成金を交付しました(事業費160,321千円)。

イ 公務災害防止対策調査研究事業
団員の公務災害(循環器系疾患)を防止するために、具体的で実効性のある方策を策定しました(事業費387千円)。

ウ 公務災害防止対策普及推進事業
団員の公務災害防止のために、次の4つの研修を実施する市町村などの関係団体に対して助成等を行うとともに、S-KYT研修の講師(S-KYT指導員)の養成を行うほか、ホームページ等による情報提供を行いました(事業費38,280千円)。

(ア) 消防団員安全管理セミナー
団員の安全確保と健康増進の重要性の認識及び理解を深め、団員全体への啓発普及を図る研修
(イ) S-KYT(消防団危険予知訓練)研修
団員が活動中の危険を予知し、危険に対して適切に対応する手法を習得する研修
(ウ) 消防団員健康づくりセミナー
団員の循環器系疾患(脳血管疾患・心臓疾患)等の防止を図るための知識や健康増進に役立つ運動実技を習得する研修
(エ) 消防団員災害救援ストレス対策研修
団員が災害現場で凄惨な場面に遭遇し、急性ストレス障害を発病することが危惧されることから、惨事ストレス対策についての知識と対応を習得する研修

③ 自動車等損害見舞金支給事業

火災、水災などの緊急時に団員がその所有する自動車等で災害現場へ出動し、車両に損害を受けた場合又は平常時にやむを得ず当該自動車等を団活動に直接使用し、又は使用させたとき、車両に損害を受けた場合の見舞金として6,725千円(77件)を支給しました。

3. その他の事業

① 市町村特別交付金事業

昭和57年度以前の消防作業従事者等に係る損害補償について、市町村等はその全額を補償していますが、基金は、消防団員等公務災害補償責任共済事業において、補償に要する経費のうち2分の1を市町村等に対し支払うこととされているため、残りの2分の1相当額を市町村等に対し交付しました(事業費54,735千円)。

② 実務研修会の実施

公務災害補償制度及び公務災害防止対策の必要性への理解を深め、その運用等について市町村等の担当職員の事務処理の適正化を期するため、実務研修会を実施しました。

2 退職報償金支払業務に係る分
1. 消防団員退職報償金支給責任共済事業

基金は、責任共済法第2条第2項に定められている消防団員退職報償金支給責任共済契約に基づき、市町村の退職報償金の支給に要する経費を市町村に支払っています。
1人当たりの支給額は階級及び勤務年数により異なり、例えば階級が団長の場合に239千円から979千円まで、階級が団員の場合に200千円から689千円までとなっています。
平成28年度の退職報償金の支払額は、17,526,479千円(44,592人)で、前年度に比べて69,490千円(686人)の減となっています。その内訳は、当年度に退職した者に係る支払額(現年度退職報償金)が5,284,193千円(13,402人)で、前年度に比べて131,548千円(343人)の増、前年度以前に退職した者に係る支払額(過年度退職報償金)が12,242,286千円(31,190人)で、前年度に比べて201,038千円(1,029人)の減となっています。
また、平成28年度までに既に退職した者の退職報償金で、今後、市町村から基金に対し請求が行われるものに備えて、未払給付引当金12,490,467千円を計上しています。

2. 実務研修会の実施

退職報償金制度の理解を深め、その運用等について市町村の担当職員の事務処理の適正化を期するため、実務研修会を実施しました。

契約締結の状況

1 公務災害補償業務に係る分

本年度末において基金と契約を締結している団体の関係市町村(消防団員等公務災害補償事務を単独で行っている市町村又は一部事務組合で行っている場合のその構成市町村)の数は1,590であり、全国の契約対象市町村数1,719に対する比率は92.5パーセントです。
関係市町村の数、人口、消防団員の定員、水防団員の定員及び水害予防組合の組合員数は、次のとおりです。

区分平成28年度平成27年度比較増減
関係市町村の数 1,590 1,590 0
708 707 1
町村 882 883 △1
人口
消防従事者分 117,761,399 118,613,044 △851,645
水防従事者分 116,967,148 117,819,764 △852,616
団員
消防団員の定員 853,717 855,644 △1,927
水防団員の定員 18,342 18,550 △208
水害予防組合の組合員300,739 人296,968 人3,771人

(注)平成28年度の欄中、関係市町村の数は、平成29年3月31日現在の数、消防従事者人口は、関係市町村の平成27年10月1日現在の国勢調査人口(速報値)、水防従事者人口は、関係市町村の平成27年10月1日現在の国勢調査人口(速報値)に基づく人数、消防団員の定員は、関係市町村の平成27年10月1日現在の定員、水防団員の定員は、関係市町村及び契約水防事務組合の平成27年10月1日現在の定員、水害予防組合の組合員は、契約水害予防組合の平成27年10月1日現在の組合員数です。

2 退職報償金支払業務に係る分

本年度末において基金と契約を締結している団体の関係市町村(消防団員退職報償金支給事務を単独で行っている市町村又は一部事務組合で行っている場合のその構成市町村)の数は1,719であり、全国の契約対象市町村数1,719に対する比率は100パーセントです。
関係市町村の数及び消防団員の定員は、次のとおりです。

区分平成28年度平成27年度比較増減
関係市町村の数 1,719 1,719 0
792 791 1
町村 927 928 △1
消防団員の定員928,116 人931,030 人△2,914 人

(注)平成28年度の欄中、関係市町村の数は、平成29年3月31日現在の数、消防団員の定員は、関係市町村の平成27年10月1日現在の定員です。

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