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令和2年度 退職報償金の支払状況

令和2年度における退職報償金の支払人数・支払額等について、その概要を以下に紹介します。

1 支払状況

令和2年度の支払人数は42,217人、支払額は17,025百万円余となっています。前年度と比較すると、支払人数で2,299人の減(5.2%減)、支払額で744百万円の減(4.2%減)と、いずれも減少しています(図1)。

図1 支払人数と金額(直近5か年)
図1 支払人数と金額(直近5か年)

1人当たりの平均支払額については403千円となっており、前年度と比べると、4千円の増加となっています(図2)。最近に見られる増加傾向については、勤務年数が長期化していること(図4にて後述)がその要因のひとつとして考えられます。

図2 平均支払額(最近5か年)
図2 平均支払額(最近5か年)

2 支払人数

支払人数について見ると、階級別では、「団員」の14,867人(35.2%)が最も多く、続いて「班長」の9,352人(22.2%)、「部長」の8,187人(19.4%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の76.8%を占めています(図3)。階級別ごとの支払人数に変化はあまり見られません。

図3 階級別支払人数
図3 階級別支払人数

勤務年数別では、「5年以上10年未満」の10,378人(24.6%)が最も多く、続いて「10年以上15年未満」の8,580人(20.3%)、「15年以上20年未満」の6,926人(16.4%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の61.3%を占めています(図4)。平成28年度と比べると、20年未満が減少傾向であるのに対し、20年以上は増加傾向にあり、勤務年数が長期化する傾向が見受けられます。

図4 勤務年数別支払人数
図4 勤務年数別支払人数

現年度・過年度別(注)では、「過年度退職者」の32,069人(76.0%)に対し、「現年度退職者」は10,148人(24.0%)となっています(図5)。平成28年度と比較すると、現年度支払人数の割合は小さくなっており、過年度支払人数の割合が大きくなっています。

図5 現年度・過年度別支払人数
図5 現年度・過年度別支払人数

3 支払額

支払額についてみると、階級別では、「団員」の4,121百万円(24.2%)が最も多く、続いて「部長」の3,558百万円(20.9%)、「班長」の3,527百万円(20.7%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の約3分の2を占めています(図6)。

図6 階級別支払額
図6 階級別支払額

勤務年数別では、「30年以上」の4,749百万円(27.9%)が最も多く、続いて「20年以上25年未満」の2,833百万円(16.6%)、「15年以上20年未満」の2,500百万円(14.7%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の6割近くを占めています(図7)。平成28年度と比べると、20年未満の各区分では減少し、20年以上の各区分では増加しています。

図7 勤務年数別支払額
図7 勤務年数別支払額

現年度・過年度別では、「過年度退職者」の12,923百万円(75.9%)に対し、「現年度退職者」は4,102百万円(24.1%)となっています(図8)。

図8 現年度・過年度別支払額
図8 現年度・過年度別支払額

注 一つの支払年度において、当該年度中に退職した者を現年度退職者といい、当該年度前に退職した者を過年度退職者といいます。

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