令和2年度における損害補償費及び福祉事業費の支払件数及び支払額についての概要は以下のとおりです。
令和2年度の損害補償費の支払件数は1,371件で前年度に比べて843件減少(△61.5%)し、支払額は1,597,932千円で同70,874千円減少(△4.4%)しました。
また、福祉事業費の支払件数は788件で前年度に比べて66件減少(△8.4%)し、支払額は358,521千円で同42,869千円減少(△12.0%)しました。
支払件数について種類別にみると、療養補償費が595件(損害補償件数全体の43.4%、前年度比△787件(△132.3%)と最も多く、次いで遺族補償費が578件(同42.2%、同△16件(△2.8%))、障害補償費が95件(同6.9%、前年同数)の順となっています。なお、この3種類で損害補償支払件数全体の92.5%を占めています。
次に、支払額について種類別にみると、遺族補償が1,182,735千円(損害補償費全体の74.0%、前年度比△3,607千円(△0.3%))と最も多く、次いで療養補償費が194,464千円(同12.2%、同△52,768千円(△27.1%))、障害補償費が171,899千円(同10.8%、同△8,165千円(△4.8%))の順となっています。なお、この3種類で損害補償支払額全体の96.9%を占めています。
図1 損害補償費支払件数
注 割合及び全体は、端数処理により一致しない場合がある(以下図において同じ)。
図2 損害補償費支払額
区分 | 増減 | 主な要因 | |
---|---|---|---|
件数 | 金額 | ||
件 | 千円 | ||
療養補償費 | △787 | △52,768 | 支払件数の減 |
休業補償費 | △40 | △5,318 | 支払件数の減 |
傷病補償年金 | 0 | 1,373 | 受給権者の増 |
障害補償費 | 0 | △8,165 | 受給権者の減 |
介護補償費 | 0 | △1,594 | 支払単価の減 |
遺族補償費 | △16 | △3,607 | 受給権者の減 |
葬祭補償費 | 0 | △794 | 支払単価の減 |
支払件数について種類別にみると、遺族特別給付金が503件(福祉事業件数全体の63.8%、前年度比△10件(△2.0%)と最も多く、次いで障害特別給付金が85件(同10.8%、同△4件(△4.7%))、休業援護金が80件(同10.2%、同△38件(△47.5%))の順となっています。なお、この3種類で福祉事業費支払件数全体の84.8%を占めています。
次に、支払額について種類別にみると、遺族特別給付金が226,299千円(福祉事業費全体の63.1%、前年度比△1,702千円(△0.8%))と最も多く、次いで遺族特別援護金が37,200千円(同10.4%、前年同額)、障害特別給付金が34,609千円(同9.7%、同△3,984千円(△11.5%))の順となっています。なお、この3種類で福祉事業支払額全体の83.1%を占めています。
図3 福祉事業費支払件数
図4 福祉事業費支払額
区分 | 増減 | 主な要因 | |
---|---|---|---|
件数 | 金額 | ||
件 | 千円 | ||
補装具費 | 0 | △598 | 支給単価の減 |
リハビリテーション費 | 1 | 3,161 | 支給件数の増 |
アフターケア費 | △1 | 453 | 支給単価の増 |
休業援護金 | △38 | △2,053 | 支給件数の減 |
奨学援護金 | △8 | △5,694 | 受給権者の減 |
就労保育援護金 | 1 | 120 | 支給件数の増 |
傷病特別支給金 | △1 | △1,140 | 支給件数の減 |
障害特別支給金 | △3 | △6,200 | 支給件数の減 |
遺族特別支給金 | 0 | 0 | |
障害特別援護金 | △3 | △25,750 | 支給件数の減 |
遺族特別援護金 | 0 | 0 | |
傷病特別給付金 | 0 | 532 | |
障害特別給付金 | △4 | △3,984 | 支給件数の減 |
遺族特別給付金 | △10 | △1,702 | 年金受給権者の減 |
長期家族介護者援護金 | 0 | 0 | |
旅行費 | 0 | △14 | 支給単価の減 |
平成28年度から令和2年度までの年度毎の損害補償費及び福祉事業費の支払件数及び支払額の推移をみると、支払額については漸減傾向にありますが、支払件数の多くを占める療養補償費が前年度と比較し787件減少したこと等により、令和2年度の支払件数は前年の7割程度に減少しました。原因としては、新型コロナウイルス感染症の影響等により、全国的に訓練回数が減少したためと考えられます。
図5 最近5か年の推移