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令和3年度 退職報償金の支払状況

令和3年度における退職報償金の支払人数・支払額等について、その概要を以下に紹介します。

1 支払状況

令和3年度の支払人数は37,397人、支払額は15,001百万円となっています。前年度と比較すると、支払人数で4,820人の減(11.4%減)、支払額で2,024百万円の減(11.9%減)と、いずれも減少しています(図1)。

図1 支払人数と金額(直近5か年)
図1 支払人数と金額(直近5か年)

1人当たりの平均支払額については401千円となっており、前年度と比べると、2千円の減少となっています(図2)。最近に見られる増加傾向については、勤務年数が長期化していること(図4にて後述)がその要因のひとつとして考えられます。

図2 平均支払額(最近5か年)
図2 平均支払額(最近5か年)

2 支払人数

支払人数について見ると、階級別では、「団員」の13,847人(37.0%)が最も多く、続いて「班長」の8,072人(21.6%)、「部長」の7,121人(19.0%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の77.6%を占めています(図3)が、これは新型コロナウイルス感染症の拡大により、消防団活動が困難になったため、団員の新陳代謝が鈍ったことによるものと考えられます。

図3 階級別支払人数
図3 階級別支払人数

勤務年数別では、「5年以上10年未満」の9,375人(25.1%)が最も多く、続いて「10年以上15年未満」の7,504人(20.1%)、「15年以上20年未満」の6,175人(16.5%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の61.7%を占めています(図4)。平成29年度と比べると、20年未満が減少傾向であるのに対し、25年以上は増加傾向にあり、勤務年数が長期化する傾向が見受けられます。

図4 勤務年数別支払人数
図4 勤務年数別支払人数

現年度・過年度別(注)では、「過年度退職者」の27,415人(73.3%)に対し、「現年度退職者」は9,982人(26.7%)となっています(図5)。平成29年度と比較すると、現年度支払人数の割合と過年度支払人数の割合に大きな変化はありません。

図5 現年度・過年度別支払人数
図5 現年度・過年度別支払人数

3 支払額

支払額についてみると、階級別では、「団員」の3,848百万円(25.7%)が最も多く、続いて「部長」の3,130百万円(20.9%)、「班長」の3,070百万円(20.5%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の約3分の2を占めています(図6)。

図6 階級別支払額
図6 階級別支払額

勤務年数別では、「30年以上」の4,210百万円(28.1%)が最も多く、続いて「20年以上25年未満」の2,452百万円(16.3%)、「15年以上20年未満」の2,221百万円(14.8%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の6割近くを占めています(図7)。平成29年度と比べると、25年未満の各区分では減少し、25年以上の各区分では増加しています。

図7 勤務年数別支払額
図7 勤務年数別支払額

現年度・過年度別では、「過年度退職者」の11,075百万円(73.8%)に対し、「現年度退職者」は3,926百万円(26.2%)となっています(図8)。

図8 現年度・過年度別支払額
図8 現年度・過年度別支払額

注 一つの支払年度において、当該年度中に退職した者を現年度退職者といい、当該年度前に退職した者を過年度退職者といいます。

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