令和4年度における退職報償金の支払人数・支払額等について、その概要を以下に紹介します。
令和4年度の支払人数は43,065人、支払額は17,185百万円となっています。前年度と比較すると、支払人数で5,668人の増(15.2%増)、支払額で2,184百万円の増(14.6%増)と、いずれも増加しています(図1)。
図1 支払人数と金額(直近5か年)
1人当たりの平均支払額については399千円となっており、前年度と比べると、2千円の減少となっています(図2)。最近5か年においてあまり変化は見られず、1人あたり400千円前後で推移しています。
図2 平均支払額(最近5か年)
支払人数について見ると、階級別では、「団員」の17,156人(39.8%)が最も多く、続いて「班長」の9,094人(21.1%)、「部長」の7,773人(18.0%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の78.9%を占めており、平成30年度と比較して全体の支払人数はあまり変わっていないものの、階級別に見ると団員のみ支払人数が大きく増加しています(図3)。
図3 階級別支払人数
勤務年数別では、「5年以上10年未満」の10,943人(25.4%)が最も多く、続いて「10年以上15年未満」の8,650人(20.1%)、「15年以上20年未満」の7,004人(16.3%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の61.8%を占めています(図4)。平成30年度と比較して、勤務年数別ごとの支払人数に変化はあまり見られません。
図4 勤務年数別支払人数
現年度・過年度別(注)では、「過年度退職者」の31,592人(73.4%)に対し、「現年度退職者」は11,473人(26.6%)となっています(図5)。平成30年度と比較すると、現年度支払人数の割合は小さくなっており、過年度支払人数の割合が大きくなっています。
図5 現年度・過年度別支払人数
支払額についてみると、階級別では、「団員」の4,762百万円(27.7%)が最も多く、続いて「班長」の3,515百万円(20.5%)、「部長」の3,487百万円(20.3%)の順となっており、この3つの階級区分を合わせると全体の約3分の2を占めています(図6)。
図6 階級別支払額
勤務年数別では、「30年以上」の4,771百万円(27.8%)が最も多く、続いて「20年以上25年未満」の2,769百万円(16.1%)、「25年以上30年未満」の2,542百万円(14.8%)の順となっており、この3つの勤務年数区分を合わせると全体の6割近くを占めています(図7)。平成30年度と比較すると、勤務年数別ごとの支払額に変化はあまり見られません。
図7 勤務年数別支払額
現年度・過年度別では、「過年度退職者」の12,695百万円(73.9%)に対し、「現年度退職者」は4,490百万円(26.1%)となっています(図8)。
図8 現年度・過年度別支払額
注 一つの支払年度において、当該年度中に退職した者を現年度退職者といい、当該年度前に退職した者を過年度退職者といいます。